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2018年11月28日水曜日

【北海道50日バイク旅2017】焼尻島の観光ハイヤーに乗る【7日目 後編】



後編では観光ハイヤーに乗って焼尻島を巡る。(バイク乗れよ・・・)



https://goo.gl/maps/VWQtPS8HXV62





お昼を食べた後、観光ハイヤーに乗った。
運転手のおっちゃんが、フェリーターミナルのベンチに座ってたので、案内してもらってもいいか聞いたら次のフェリーが来た時に、ハイヤーご用命のお客さんが居れば、そのお客さんとも一緒に周ろうよ。と。
そしたら、サービスで安くできるからって。


結局、フェリーからハイヤーご用命のお客は降りてこなかったんだけどねwwww



これは、フェリーに貼ってあったチラシだ。
上のチラシのは今はやってなかったので、下のチラシの方を。
焼尻観光ハイヤーと布目旅館観光ハイヤーがある。
焼尻観光ハイヤーはクセの強いおっちゃんが運転手。
布目旅館観光ハイヤーは旅館のオーナーのおじさんが運転手。
布目の方は電話予約しないと乗れないが、焼尻観光ハイヤーはフェリーが到着した時にいつでも待機してくれている。
私は、焼尻観光ハイヤーで、クセの強いおっちゃんのハイヤーに乗った。
方言強くてたまに何言ってるかわからないが、こっちのおっちゃんの方が絶対に面白い。
とくに、島あるあるネタがおもしろい。
焼尻に来たら、是非焼尻観光ハイヤーに乗って欲しい。本当に良い思い出になると思う。



おっちゃんに連れて行ってもらったオンコの荘だ。
イチイという木のことでこの地方ではオンコと呼ばれている。アイヌ語だとクネニとか言うらしい。
なぜ、クネニと呼ばないのか?
天売・焼尻島の人々は東北からの入植者が殆どのためだ。
オンコという言葉は東北でも用いられているらしい。

ここに行くまでの道はダートだ。バイクだとちょっと行きにくい。



ハイマツのような低木が密集している。
焼尻島は風が非常に強く、背を高くすると折れてしまうからだ。



この写真の端から端まで、何本のオンコが植わっているでしょうか?
正解は一本。約10m近い直径の一本の低木になっている。
背を高くするのでなく、横に広がっていく特殊な成長の仕方をしている。



中には、風で完全に形が変わってしまって、一部が枯れているものも。
この島の厳しい自然環境を象徴する一本だ。



島の綿羊(サフォーク)だ。モコモコだ。
かつては公営だった綿羊牧場は、民営化されて綿羊の値段が上がってしまったために手軽に手に入れられなくなってしまったという。
ちなみに、島民より綿羊の方が多い。



中に黒いやつがいる。
こいつが原種らしい。
こいつと何かを交配させて今のサフォークが出来た。らしい。

ここの綿羊は春から秋まで常に放し飼いにしている。その理由は、天敵となる野生動物が居ないから。
雨で毛の汚れが落ち、強風でブローされるので毛質が良い。

綿羊牧場になる前は、ジャガイモ畑だったようだ。



鷹の目園地から見た天売島。
観光客に景色を楽しんでもらうために整備したんだが、観光客が来ないと嘆くおっちゃん。
確かに、芝生は綺麗に刈り込んであるし、めちゃ綺麗なトイレがあって正直フェリー乗り場より綺麗だ。
だが、フェリーにのってここまで来るのに背負う社会的リスクが多すぎるんだよな。ここ。



おっちゃん曰く、島で一番の絶景ポイント。
天売島は崖が多く男性的であったが、焼尻島はなだらかな島で女性的といわれる。
天売島は崖があるから野鳥が営巣できるが、焼尻島は営巣できない。なので余計に綿羊を放し飼いできるのだ。

奥に本土が見える。ここまでよく見えていると、いつでも本土に行けるという安心感がある。
天売だと、そうはいかない。本土は憧れの大地にしか見えない。

かつては鰊で栄えた焼尻島。3500人いた人口も今や1/7。
子供は小中合わせて5名。なのに先生は8名。といった具合だ。
この島は30年もすれば無人島になってしまう。
遠くを見ながら語るおっちゃんの目は寂しげだった。

そして笑顔で、無人島になったらここは流刑地にすればいいと思う!と。
パピヨンかよwwwちゃんとオチが用意されていて安心した。

あっという間におっちゃんの観光案内が終わってしまったが、次のフェリーが来ておっちゃんが仕事モードになるまでは時間があったので、ジュースでも飲みながら色々喋っていた。
この島の時間はとても、とてもゆっくり流れている。



次は郷土館へ向かおう。
といっても、館内は撮影禁止だったので特に載せられるものはない。
この建物は、焼尻島が鰊で栄えたころに建ったものだ。本土から木材を運び建てさせたものなので、相当金持ちだったのだろう。
豪雪地帯らしい、200mm四方以上ある極太柱が使われていた。
興味深かったのは、玄関に入って真正面に部屋があり、その先に仏間があって玄関から仏壇が直接見える点だ。
玄関から仏間まで通しにして、祝うような儀式があったようだ。詳しくは・・・忘れた。
本州の文化とは一味違う豪華建築を拝むことが可能だ。
だが、詳しい説明がついていたり、詳しい学芸員が居たりするわけではないので、ひとしきり勉強していくか、その手の話に詳しい人間を連れて行くべきだろう。



やることが無くなったので野営地に戻って設営した。
本当に何もなくて、清々しい気分になれる。
どこかのレビューに書いてあったが、まさに魂の洗浄ができるキャンプ場だ。
ここに一人しかいない状況だと、この世界に一人になった気分に浸れて最高だ。



すぐ横が綿羊牧場だ。
羊がすぐ横に居てくれるので意外と寂しくない。
実は夜になると灯台の光も届く。
綿羊牧場になる前は、ジャガイモ畑だったみたいだ。



綿羊のおしり。
まるっ!としてるヒップラインがとても良い。



海をバックにして崖上の草原で羊が草を食む。
そんな光景を見たことは今まで無かった。



本当に綺麗でモフモフの毛だ。
羊のショーンみたい。



彼らの時間も、ゆっくり流れているのだろうか・・・。



最初は私に興味深々だった羊たちも、いつも通り過ごすようになってきた。



急にガスってきたと思ったら、また雨が降り出した。



牧場の屋根の上に見える光は灯台の光だ。
霧雨に濡れて見える灯台の光のラインはこれはこれで美しい。



さて。これが今回最もダーティーなネタである「風呂」だ。
囲いなど。無い。ワイルドすぎる風呂だ。
ちなみに、温水は、出ない。つまりただの水シャワーだ!
手前に飯盒マウントされたビデオカメラがある。
こいつでそのワイルドすぎる入浴を撮影してみたのだが、私の体があまりにも貧相だったのでお見せすることはできないし、誰も見たくないだろう。
このワイルドシャワー。最初は日中に温まったぬるい水が出てきたのだが、30秒もすればめちゃくちゃ冷たい水が出てきて耐えられなくなった。
さらに、めったに通ることが無い島民が横を通っていって、そこそこ恥ずかしかった。

あと、滑ってケツを擦りむいた。泣きたい。



とりあえず、酒飲んで血圧上げてから寝ましょう。





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俺の猫がかわいい

ちょっと前に野良でいるところを拉致してきた。 すごく可愛い・・・。 すごく可愛いぞぉ〜〜〜   なんで仔猫の時間はこんなに短いんや・・・。